庭木コラム

2月庭木の剪定方法【庭の歳時記】

2月庭木の剪定方法【庭の歳時記】

2月の庭木のお手入れ方法についてご紹介します。

樹木の移植と強剪定

この時期の樹木は、ほぼ水分を吸い上げることなく、冬眠している状態です。
この時期に根や太い枝を切って、移植をしたり、大きく樹形を変えるには適期といえるでしょう。
本来は、この冬眠期に大きく樹形を整える強剪定を行い、春から夏の成長期に新芽を思う存分伸ばしてあげることが、樹木にとっても健康的な剪定だといえます。
「強剪定」とは、太い枝を短く切りつめたり、多くの枝や芽を切り落とすような剪定のことをいいます。 大きくなった樹木をコンパクトにするために、この剪定が行われることがありますが、強剪定は切り口が大きくなるため木へのストレスが大きく、回復力が弱いと枝が枯れてしまうリスクもありますので休眠時期になる前の12月~2月までに行うのが望ましいでしょう。

こうすることで樹木が元気になり、春には生き生きした緑を楽しむことができるのです。
 

冬の病害虫防除

気温が10℃以下になるこの時期に冬眠中の害虫や卵虫にマシン油乳剤を散布することで、春の害虫の発生を抑えることができます。マシン油乳剤は卵や幼虫の気門を覆って窒息させることができます。
機械油なので 毒性は強くありませんが、樹木の成長期に散布すると薬害がでる恐れがあるため冬季(12月~2月)のみ利用します。また、落ち葉や枯れ草は綺麗に掃除して、虫の住処になりやすい所を作らない事も大切です。

この時期に病害虫の防除を行うことで、春先になって樹木が成長する際に害虫の被害を最小限に抑えることができます。

 

施肥(せひ)について

この時期に肥料を与えることを寒肥えといいます。
樹木は3月頃から発根し、4月頃に新芽を吹く準備をします。
その前に遅効性の置き肥などを根の外側に施すことにより、元気な新芽を楽しむことができます。
寒肥えを施すことで、樹木の根がしっかりとした成長を促進し、春先の新芽の出方に影響を与えます。樹木が活発に成長するためには、冬季の栄養補給が欠かせません。
 

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